ドローンを飛ばすためのルール 〜海外編〜

2017年10月13日

ドローンに関する特定の法律・規則が整備されています。これは、ドローンを飛ばすことによって、生じるであろう様々な危険を事前に防ぐことを目的としています。

  • 夜間のドーロン飛行は禁止
  • 視野の範囲内でのみの操縦
  • 120メートル以上の上空での飛行禁止
  • 飛行機やヘリコプターの離着陸地点から5.5KM以内での飛行禁止
  • ドローン飛行が禁止されている、または、制限されているエリア内での飛行は、飛行許可等がない限り禁止

商業目的でドローンを使用する場合、オーストラリア政府の指定するライセンス取得が必須となります。(CASA試験)また、2Kg以上のドローンを操縦する場合にも必須となります。娯楽で使用する場合で、2Kg以下のドローンを操縦する場合には免許は必要ありません。

航空管理の統括をしているCASA(Civil Aviation Safety Authority)が発行する免許には、

  • RPC(Remote Pilot Certificate)
  • UAV CC(UAV Controller Certificate)

の2種類があり、どちらも個人が商用で飛ばすために必要な免許で、ほぼ同じ免許です。ただ、取得プロセスに違いがあり、RPCは実技に重きを置き、一方UAV CCはCASAのプライベートパイロットライセンステストをパスしなければならないという、知識に重点が置かれている免許のようです。

法人として商用で飛ばす場合は、UOC(UAV Operator Certificate)が必要です。UAV Controller Certificateとはまた違います。だいたいこれらの免許の取得には$3000〜$4000程かかります。


中国のドローンに関する法律の定めによると、7Kg未満のドローンの飛行に関しては許可取得の必要はないが、重量7Kgから116Kgのドローンに関しては、中国民間航空管理局(CAAC)からの許可が必要となります。また、116Kg以上の機体の場合、操縦免許、UAVオペレーション資格が必要となります。

中国では、更に規則があり、その中身では、7段階のの重量クラスによって、規制範囲が変わっています。

 

インドの規制は他国と比較すると少し厳しく、いかなる状況においてもドローンを飛ばす場合はDGCA(Directorate General of Civil Aviation)によるUIN(Unique Identification Number)の取得が義務付けられています。また、UINはインドの市民権、会社または法人でなくては取得不可能です。会社、法人の場合、その主要機関がインド内にあること、登録されていること、役員がインド人、責任者の3分の2がインド人国籍であることが条件です。

 

 

ドローンの重量が1Kg以下で、利益目的でない場合の飛行の場合、飛行に関連した許可を得る必要はありません。しかし、機体が1Kgから25Kgの場合、カナダ航空管理局(the aviation regulator in Canada (Transport Canada)に報告しなければなりません。

25Kg以上の商業用ドローンを飛行するにあたって、特別な飛行資格を取得する必要があります。また、娯楽目的であっても、35Kg以上の機体を飛行させる場合は上記の資格が必要となります。

 

20Kg以下の機体であれば、娯楽目的でのドローンの飛行は民間航空局(Civil Aviation Authorityn)で許可されていますが、それ以上の重量の場合、使用許可を得る必要があります。

しかし、相次ぐドローンによる事故によって、2016年11月以降、以下の条件が課せられました。

  1. 空港や飛行場の近くの飛行禁止
  2. 建物や人から120m(400ft)未満、少なくとも50m(150ft)離れたところで飛行する
  3. 常にドローンを監視する
  4. 航空機の近くでの飛行禁止
  5. 操縦士としての責任を果たす

 

以上、各国のドローンに関する規定です。

未だどの国においてもドローン産業は発展段階にあり、日進月歩で規制が変化して行っています。今回記述した各国の制度も、近い将来改定されることが予測されます。

 

参照

http://www.bbc.co.uk/newsbeat/article/38606505/are-uk-drone-laws-tough-enough

http://www.uavsystemsinternational.com/drone-laws-by-country/china-drone-laws/

 

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