国土交通省が2016年より導入を推し進めているi-Constructionでは、「ICT/情報化」がキーワードとなっています。そこで重要になってくるものの1つがデータ等の正確性です。従来人間が行っていた作業工程の大部分を、機械や電子データに置きかえるということは、その使用機器やデータの精度によって作業全体の質が変わってくるということになります。 中でも重要なのが、どの工程においても一貫して使用される3次元データの正確性です。3次元データを使用することで複雑な地形や構造物の形状を1つのデータから把握することが可能になります。しかし同時に、そのデータがすべての作業のもととなるため、いかに正確な情報…
ドローンは、実は1980年代初期から様々な産業活用されていたことご存知ですか?近年、ドローンに対する規制緩和やドローン事業への投資が急速に進み、ドローンを活用したビジネスを始める企業が多く出てきたことから注目を集めるようになりました。PwCのドローン様々な産業における経済効果の調査では、14兆円以上もあると予測されています。 最近では、毎日のようにドローンに関するニュースをテレビや新聞などでみることが日常的になってきましたが、実際どのような産業にドローンの活用の可能性があるのでしょうか? ◆建設・測量 国土交通省が推進するi-Constructionにより、昨年から急速に建設業界…
ドローンに関する特定の法律・規則が整備されています。これは、ドローンを飛ばすことによって、生じるであろう様々な危険を事前に防ぐことを目的としています。 夜間のドーロン飛行は禁止 視野の範囲内でのみの操縦 120メートル以上の上空での飛行禁止 飛行機やヘリコプターの離着陸地点から5.5KM以内での飛行禁止 ドローン飛行が禁止されている、または、制限されているエリア内での飛行は、飛行許可等がない限り禁止 商業目的でドローンを使用する場合、オーストラリア政府の指定するライセンス取得が必須となります。(CASA試験)また、2Kg以上のドローンを操縦する場合にも必須となります。娯楽で使用する場合で、2K…
ドローン飛行に関する日本の法律 日本では、無人飛行機(ドローン)を操縦際に決められた規定(ガイドライン)が存在します。 まず、飛行させる場所に関わらず、無人航空機を飛行させる場合には、以下のルールに従わなければなりません。 1. 日中(日出から日没まで)に飛行させること 2. 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること 3. 人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること 4. 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと 5. 爆発物など危険物を輸送しないこと 6. 無人航空機から物を投下しない…
UAVレーザースキャナーを用いた測量を実施するにあたって、効率的かつ正確に遂行するための方法を説明していきたいと思います。 測量実施前段階において、UAVレーザーを用いた計測では事前準備作業が軽減でき、また計測時間も短縮でき測量作業が大幅に効率化すること、また測量結果を3次元CADで処理することにより、鳥瞰図や縦断図・横断図など、ユーザの必要なデータが抽出できます。 一方で、下記留意点を念頭に入れ、計画をたてることが重要です。 (1) 計測箇所をピンポイントに計測できない (2) 強風や雨などの天候により計測できない (3) 航空法等の規制により利用できない地域がある  …
土木分野におけるICT ICTとはInformartion and Communication Technologyの略で、情報通信技術のことをさします。2008年より、土木工事の分野において導入が開始された情報化施工で、施工の段階でこのICTを活用することで作業効率や質の大幅な向上が実現しました。 マシンコントロールとマシンガイダンス マシンガイダンスとマシンコントロールは建機の位置情報を利用して行う建設用機械の操縦システムです。 まず衛星データを利用するGNSSや地上に機材を設置して行うTS等の測位手段を用いて施工に使用する建機の位置を特定し、施工対象の設計データと現地盤データ(測量データ…
工事を行う前に、起工測量というものを必ず行わければなりません。起工測量とは、現場の形状を把握し、設計や工事などの数量算出のために重要な測量です。今までは、TS(トータルステーション)を用いた人力で行なっていました。しかし、トータルステーションでの測量は計測するポイントが少なく、一日当たりのポイント数が千数百ということもありますが、ドローンを活用した測量では、オルソ画像(真上から現場を見たような画像)を専用ソフトウェアで作成する事により、従来法と比べ、作業時間やデータ収集する時間、また費用を大幅に削減出来るメリットがあります。 ドローンを使用した空撮による測量は、近頃その勢いを増しています。従来…
Terra Drone 自己紹介! 名前をみると、ドローンと入っているのでドローンを製造・販売している会社だと思っている方も多いのでは? Terra Drone株式会社は、2016年2月に設立された産業用ドローンのサービスを提供するグローバルベンチャー企業です。本社を東京におき、全国 7 支社とオーストラリアに拠点を構え、国内外にてドローンを用いたレーザ ー・写真測量を行うだけでなく、自社で高精度 3 次元図面を短時間で作成しています。大手ゼネコンや建機メーカー、測量会社等からの 受注を中心に、400 回以上の 測量実績を有し,i-Construction の測量実績も全国トッ プ…
ドローンが道を切り開く 政府がドローンに関する法律を制定・実施しているのは最近のことですが、急速にドローンは様々な産業において普及しています。ドローンの導入策は多くの産業の現行基準を改善するため、その技術的進歩を私たちは受け入れる必要があります。 もともと、ドローンは主に軍事用やビデオゲームなどで使用されていました。現在では、農業、エンジニアリング、建設、監視、さらには映画製作など、さまざまな業界でますます関連性が高まっています。 人が操縦する必要のある有人航空機を利用するのではなく、UAVを遠隔操作で制御したり、事前に設定した飛行経路を自動航行を構成することにより…
CIM(Construction Information Modeling)は、3次元モデルの情報をプロジェクトの関係者間で共有しながら作業を進めていくものです。日本国内の少子高齢化、公共投資額の減額や社会インフラの老朽化等の状況を踏まえて、2012年に国土交通省が導入を進めてきました。 CIMの導入促進が始まる以前から、建築分野においてすでに広まっていたBIM(Building Information Modelling)に比べ、さらに複雑な構造まで高精度なモデリングが行えることから、橋梁や高速道路、ダムなどの構造物における活用が進められています。BIMとの一番の違いは、BIMが建築分野で活…